多汗症のボトックス注射とは

多汗症のボトックス注射とは

脇の下の発汗を抑えるためにボツリヌス菌を注射するボトックス注射を行う治療法もあります。

 

従来はこの療法はまぶたや顔のけいれんを抑えるための治療だったのですが、
発汗を抑える作用があるために追って保険適用となる治療に加えられました。

 

選択されるのはあくまでも外用薬や他の治療で効果が得られなかった場合になりますが、
脇の下に10箇所から15箇所に渡ってボツリヌス菌を注射することで、発汗の神経信号を抑制する治療法となります。

 

効果は注射後4週間で現れますので、ほぼ1ヶ月かかるということですね。
効果が出れば4ヶ月から9ヶ月は持続しますので、汗の多い季節を乗り切るだけなら十分でしょう。

 

注射を受けた患者の90%以上が発汗量を50%以上減らせるというデータがあります。

 

なるべくこのボトックス注射が避けられる理由は、副作用として
筋肉麻痺を起こす例が報告されているためで、稀ではありますが、第一選択とはなっていません。
また、ボトックス注射を行っても効果が得られない人もいますので、その場合は合わせて外用薬での治療も行われます。

 

本当に最終的に注射でも効果が現れない場合には、交感神経遮断手術も検討されることはありますが、
この手術を行うと、ほぼ間違いなくほかの部位への発汗が増えてしまう代償性発汗が起きます。

 

本人の強い希望で手術を行った場合でも、後々代償性発汗のひどさに後悔してしまうケースが本当に多いために、
今では極力この手術はほぼ選択されないようになっています。